Tuesday, January 29, 2013

突撃!ガレージ探検隊 静岡その3

もうなんだかどうでもいいようなタイトルになって来ましたが、
内容はこれからが佳境のTX650!

このリアサスの付け根わかりますか?

と言いながら自分でもよくわからなかったんだけど

このリアサスの付け根のラグ部分、
なんと4速フレームのラグを使ってる!

すこし明るくするとわかるかな
一度ラグに刺さっているノーマルのフレームをすべて削り落として
パイプを差して溶接、

自然すぎて全然わからない。

シートフレームの下側も、リア周りを小さくさせるためか、すごく立ってる

シートはチェリー工房

スリムな車体、小さなリア周り。



極めて自然なライトステー



このきれいなフィン
こういう薄いフィンは
鋳造の歩留まりの関係で最近は見られなくなったと言う。
これが犬号いぬちょのお手本のフィン。

不良率の低下のために
ってタダの効率じゃん。
企業にとって効率は一番の目的なんだよな


涼しげな首周り

このタペットカバーを
Bキャブのキャブカバーにしてたんだな。

ウエットサンプだから
ケースがとにかくでかいんだけど
やっぱりきれいな形。



ウ〜〜〜ン
一昨年の横浜では完全に見落としていた。
不覚であった。

無口で物静かな彼だが、その仕事を見ると
情熱大陸で5回くらい特集できるくらいの
情熱がほとばしって来る。

この短さ、好みなんだよなあ
僕と好みが似ているのは間違いない。
その4に続く…

2013年 1月末の近況



これから外装に取りかからなくてはいけない犬号
「いぬちょ」だが、
外装やネックのディテール、エンジンのフィンなんかをコシコシ削る前に
どうしても先にやっておかなくてはいけないことがアル!
それは「バイク全体のシルエットを決める」こと。

どんなに細部にこだわりを持っていても
全体のシルエット、輪郭がカッコ悪いバイクは
ただの努力賞バイクになってしまう。

じゃあどんな輪郭がカッコいいのか?
輪郭の善し悪しの判断は一瞬で決まる。
ぱっと見てカッコ悪かったらカッコ悪くて
じっと見てもやっぱりカッコ悪い。

じゃあかっこ良くしようじゃないか!


ここで能書き垂れても仕方ない、
実際に不言実行、これが一番カッコいいことはわかってるんだけど
それじゃブログが成立しないよね。

僕が考える犬号のシルエットは

1)ホイールベースは短く
2)フロントはやや長め
3)車高はベタベタにしない
4)スイングアームは水平より大幅な逆反りナシ
5)リアタイヤはなるべく小径
6)フロントは19インチ


と言うことで、いままでずっと気になっていたけど
手を付けていなかったここ
このスキマ
そう、リアタイヤとスイングアームの隙間。

犬号のタイヤはおそらく一般的に手に入る16インチの中では一番外径が小さい
SHINKOの16インチ
こいつをスイングアームぎりぎりまで寄せてやると…



これがノーマルのリアタイヤ位置



これがリアタイヤを前に寄せた状態。
これじゃ何がカッコいいかわからない?
はい、ちょっとシートが邪魔してよくわからないですね。
あとで見せましょう。

ここまで寄せるとちょっと寄り過ぎなので
もう3ミリくらいバックさせるよ



ノーマルのアクスルに比べてこのくらい前進。
アジャスターが後ろにズレちゃってるから
実際のアクスルはだいたい45ミリくらい前進する







そうするとリアのスプロケットがスイングアームと干渉しはじめる。
これはオフセットのないスプロケットに交換して
フロントのスペーサーを薄いのに交換して対応できるはず。




最後に犬小屋に転がっていたフェンダーを乗せる。

リアフェンダーはリアサスのストロークを考慮すると
このくらい浮かせる必要がある。

どうかな?



うん、近い!

すごくエンジンが大きく見えて来た!
ま、広角レンズなんて目の錯覚もあるんだけど
この輪郭!
これが現時点での僕の理想に近いかな。
あとはこの形の実現に向けて手を動かそう!!!
しかしこれによって
リアフェンダーも
シートも全て作り直し。

アールが全然合わないんだもんな。

うれしいこともある。
あまりに小さ過ぎる印象だったガソリンタンクは
あまり小さく見えなくなって来た。

あっ、リアサスも少しだけ前進させたくなって来た…

全然話がちがうけど、エンジンのフィンは良くなったかな。


Saturday, January 26, 2013

にんげんのみなさんへ

ペットショップ 殺処分

いろんなこと思い出して、
この犬たちの顔を見てたら涙が出て来た。
犬や猫、動物を買って来るのはもうやめよう。
心からそう思う。

突撃!あなたのガレージ見せて下さい!静岡編その2

ガレージの床に塗られた塗料がかなり剥がれてきてるのがわかるだろう?
何故か!?
答えはこれ

このコロコロ椅子に座ったままバイクの周りをぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる…
言い換えれば
これだけ削れるまで回ってたってことは、それだけの回数バイクの周りで手を動かして、
何度も何度も眺めていたということだもんな。

ガレージの床にまつわるストーリー。



さて、前回のつづき

スポーツのフレームは切って短くなった分、タンクも短くなって
間延びした逆三角からトライアンフ的なシャープな三角形になった


長さが短くなった分の容量は内側に大きく広げられてる。
これでノーマルより大容量になったと言う。

マウント類はすべてカラーとブッシュを入れたラバーマウントにしてある。
タンクの裏側はタイヤの逃げも入ってる。

これが噂の車高決定用バー
これで18インチを入れて眺めている最中



しゅっとしてるわ。

外した外装はこれ。
机の上も整然としてる。


こうやって見るとノーマル然とした形だけど

その実、こんなに小さくしてある!

右2.2ガロン
これは全然大きさが違うじゃん!


これを手前のラバーマウントでマウントするんだ。





う〜〜ん…




グリメカのマスターに付いてるレバーは
これはなんと無垢のアルミの板から全部削り出したもの。
外人が売ってくれと言って来たというオリジナルレバー
ごめんなさい、これは僕の間違いで
外人さんから売ってくれと問い合わせが来たのは

こちらでした。
Akoさんとコウバ長と僕と三人で話してる時に話を聞いたので
ごっちゃになっちゃいました。

いずれにしても各自の考えや形から何を汲み取るか、
考え方は作り方でもある。
すごく参考になる。



左右の違和感がないじゃん!



ちょっと車両解説が増えて来ちゃったので、また次回に続く…

Friday, January 25, 2013

コインケース というか小銭入れ復刻。

子供の頃、多分まだ五歳くらいだったか、祖母に初めての財布をもらった。
黒くて革でできたトンネルみたいな形の小銭入れ。
うちの親は「ドル入れ」って言ってたっけ。

もらった小銭入れの中には当時もう珍しくなっていた百円札と五円玉と、
お金が貯まるお守りに、切手くらいの大きさのヘビ皮が入っていた。
幼児期の胎内回帰願望か、当時やたらトンネルが大好きだった僕は、その黒くてトンネルみたいな形の財布に一発でやられてしまった。

ばあちゃんが入れておいてくれた百円札はすぐ親に没収されてしまったが五円玉は残してあった。
その頃の五円はただの釣り銭用のジャラ銭じゃなくて、
橋のたもとにある五木田商店に行けば、スーパーボールやくじ、目盛りのついたピンク色でジャバラのポンプを押すと水が出るので僕らは注射って呼んでたスポイトを買う事ができるちゃんとしたお金だった。
僕はさっそく五木田でスポイトを買って来ては、弟に「注射してやるから手をだせよ」って無理矢理スポイトをぐいぐい腕の内側の柔らかいところに押し付けるようなサイテーの兄貴だった。
弟よゴメン。
さて、使ってた馬蹄形の財布はだんだん縫い目がほどけて、いつしかどこかになくなった。
仲良しだったばあちゃんも、僕が中学生の時、少しずつ弱りながら六畳の布団の中で死んで、それから四半世紀が過ぎたある日突然、馬蹄型の財布、それも昔使ってたのと同じやつが欲しくなった。
ところが、世界の物流の中心であるはずの東京で、あちこちの店をさがし歩いても、ネットのどこを検索しても、僕が子供の頃使っていたあの懐かしいトンネルみたいに彎曲した形の財布はどこにも見当たらなかった。
もちろんどってことない馬蹄形コインケースなら山ほどあるんだ。ポールスミスも百円ショップもコインケースは作ってる、けど、思い出の中のあの形はどこにもない。
ないとなったら余計に欲しい気持ちにターボががかり、考えあぐねた末に出た結論は、「作るしかない」
そうして僕は革で財布を作るに至ったのである。
ネットで探すと馬蹄型財布を作ってる人は何人かいたけど、わかったのは「難しいらしい」ということだけ。
パカッとしまるあの感じはどうやらノウハウらしくみんなその部分の作り方だけはうまいことごまかしてる。
そこで自分で型紙を切って、まずは安い床革とハンズで買った端切れで、なるべく自分のイメージに忠実に作り始めた。
形はすぐに出来たけど、ぴたっと閉まるあの感触や、
革の厚みなど、自分の心のイメージにあるコインケースには程遠く、
これは真剣にやらないとできないことにやっと気がついて、
何個も作るうちに、
一番大外の壁は内側にゆるく傾くようにつくることや、
壁の革には芯を入れるか厚めの革を使ってしっかりさせること。
ちいさなつまみは取れやすいので、根元をしっかり固定すること、なんてコツがわかってきた。
型紙は厚めのボール紙で作る。
靴の箱なんかがすごくいい。


この台は、上の型で切った革をぴたりとはめて仮止めするための治具
こうやって革をはめて
位置を決めて

もうこれで大丈夫となったら接着剤を少しだけ付けて仮止めして




型から外して縫い始める。




針は105円で買ったハンズのメリケン針
168円で5本くらい入ってる手縫いばりは
糸を通す部分がすぐ折れてしまう。



この刃物ケースは60年前に祖父が作ったサメ革。
こういうものを作るのはじいさんからの遺伝だな。

これは革に型押しする刻印。
高さは12ミリくらい。
銀の板を糸鋸で切って作った。
これを濡らした革にバイスで押し当てると
きれいにエンボスになる。

これから二本の針でチクチク縫っていく。




猛烈に熱しやすい僕は何個も作ったコインケースを叔父にあげたり、贈答用にしたり、
自分用にも3個作ってすっかり納得して放ったらかしにしていたんだけど、
今回また作ることになったので、その様子を書くつもりだった。
しかし、作業に夢中になって、気がついたら材料の切り出しは終わってた。
撮影しながら作るのってすごく面倒なんだ。

という訳で進んだらまたアップするので少しだけ続く。