Saturday, August 31, 2013

幅詰めライザーを作る。

この記事がアップされる頃はもう名古屋くらいまで行ってるかな?

ホントは大神戸共榮圈の幅詰めライザーが使いたかったんだけど、
いやもちろん後で使ってもいいんだけど、
どうしても確認したい事があってこれを幅詰めする。
あとあの製作記を見てたら、どうにも自分でも作りたくなってしまったってのもある。


角張ったのもいいけど、このゆるいカーブのライザーも好きなんだ。
曲がっちゃったハンドルの端を少し切って

割を入れて径を小さくしてこれを真っ直ぐ付けるためのガイドにする。





ライザーの足がトップの一段高いところにギリギリ干渉しない位置で、
ここはできるだけ正確に計測してケガく。
なるべく左右の足が離れていた方が視覚的な安定感と
ハンドルとの兼ね合いがいいような気がするから。



必要な部分にテープを貼ってここは切らずに残す。


切った。

ガイドのパイプを叩き入れる


けっこう分厚いなあ、反対側も長さを整えて

仮にはめてトップの穴と合ってるか確認

心配していたトップの穴との干渉もない。
でも、ライザーの取り付け穴が
純正の状態でセンターに開いていないので
微妙に左右で位置が違う…
ここは穴で調整しようかな。
ここで左右の距離を間違えてくっつけると
また切断しなきゃいけないし、作業が非常に面倒くさいのできちんと確認する。


大丈夫そうなのでこれから開先の分
合わせ目を斜めにカットする


切断位置を間違えて先が完全に開いちゃった。
ここで少々慌てながら各部を調整してやる
慌ててるので写真はないよ。

みっともない溶接!
でもきちんと付いてるはず。

ここの下側の穴は後でガイドを取り除くときに開けてやる。

ちょっと削っては足りない所を少し盛る。
これが切る前

ちゃんと狭くなってるでしょう?
ボルトの間の下側にあるアーチみたいなアールが尖ってしまったので
ここは整形してきれいなアールに直す。



だんだん自然になってきたかな?

後で継いだ所がわからないように。
溶接の熱で欠損したエッジも足してやる。

凹んだ部分に少し盛って
これをまた均していく。
これから気の長い作業です。
この後足を短く詰めて
足や全体を細く、
真ん中のカーブも自然になるように削って
表面に鋳肌の加工をしてから
黒錆かパーカー加工する。

そう言えば気分が出るように
仮のホイールもスポークにしてエイボン履かせました
こっちのライザーは純正をつけておこう。

Friday, August 30, 2013

ハイスロは予定通り開催です!

http://jackrindow.exblog.jp/20298594/
もう、毎日人さまのブログの転載ばっかりで申し訳ないけど
やるよハイスロ!
ま、晴れるイメージしかないので大した雨具もナシに行きますかぁ!
テントのフライが小さいからこの際犬と車中泊と割り切ったら
かえって荷物少なくなったわ
じゃあ現地でね!!

CRUSH ON WHEEL



http://crush-on-wheels.blogspot.jp/2013/08/inu-timer-cover.html
ご存知つっちーさんのブログ。ハイスロの準備は万端整ったみたいですね!

Inuタイマーカバーを付けて頂きました。


このバイクができるまでのブログ、当時はめったに更新されなくて
でも気になって仕方なくていつも見に行ってた。
マフラーも何本も作り直してるし、
チェーンガードとかもすごく丁寧に凝った作り方してて驚いたんだ。

あの頃は僕はまだ溶接機も小屋もなくて
サンダー1本とボール盤だけで
改造もフェンダー変えたりするくらい。
このバイクの製作記見てすごく刺激を受けてやる気が出た。

そういうバイク作りをしている人の大切な車両の部品として選んでもらえたことが
とてもうれしいです。
みなさんの大事なバイクの部品として犬部品を使ってもらえることは
とても励みになります。





こういう写真に弱いんだ。


鋳物お待たせしているみなさん、すみません。
9月になったらまた始められるように
道具とアルミの素材を集めています。

二日続けて誰かのブログをネタに記事を書いてしまいました。

犬ツリー続報とつげ義春の一コマ

だんだん出来て来ました35ナローツリー。

トップの方は機械加工から上がった状態から、あまり大幅に形を変える事はないんだけど
それでもしなくてはいけない作業がいろいろある。


それはこの一段下がってる部分とのつなぎ目
今はアールのついたエンドミルの刃で落としてもらってある。
ちょっと黄色くなっているところにアールのついた刃の跡がわかる。
もとはベース面とフォークとの段差の角は丸いんだ。

そこを輪郭に近い外側の方からヤスリを当てて
アールを取って


ピシッと角を立ててやる。


それから真ん中の穴と同心円になるように縁を削っていく。

初めは一直線だった横の断面にも
樽みたいなテーパーを持たせてやる。
この丸い筒と四角い部分の融合加減が鋳物らしい、
いや手で仕上げているらしい質感を決める。
昔の品物は必ず人間が角を取ったりする工程があって
それが角のやわらかさや当たりのよさにつながってる。

今はどうだか知らないけど
スプーンだって打ち抜いてスプーンの形にしたら
丸みを付けて、最後は口にあたる部分の角は人間が削って落としてたんだ。
だから優しくて口に痛くない。

つげ義春のマンガにもそうやって出てくる。
いや、こっちじゃなくてこれ








めっきの前にスプーンの角をとってピカピカに仕上げるんだ。


それはそれとして、


もとはこんなに直線的だったのが
だんだん質感が変わって来る。


で、角をびしっと仕上げてから
また角を取って丸める。

いくら手作業だからって、この辺はちょっと味が出過ぎ。
正円になるようにきちんと修正していく。

鋳物をイメージしてるからセンターにパーティングラインを入れてやるべきか考えてる。


左右にある小さめの穴、この穴に分割ライザーを幅詰めして立てる予定なんだけど、
ライザーの足が太くて一段高いところと干渉しないか気になって仕方ない。
図面上では少し干渉することになってたけど、
けっこう削ったから大丈夫な気もするし…
あああ気になる!

なので貴重な純正の分割ライザーを真ん中から切って幅を詰めて確認することになった。


続く…

つげ義春いいですよ。






Thursday, August 29, 2013

大神戸共榮圈14インチ カル鉄ホイール製作 マシニング編 ②を読んで。

http://daikoube.blogspot.jp/2013/08/14_28.html
今、河田さんは昔のカルマグをマグネシウムから鉄に置き換えて
デザインを煮詰め直してカル鉄ホイールを作ってる。

2000万円以上する機械でつきっきりで作業して
荒取りだけで10時間以上。
表面をさらに1ミリ削ってから最後は手仕上げ。
彼と、熟練のプロと、機械とが三位一体となって作ってるんだ。

彼はいつも、「今作ってる部品は未来のビンテージになる」と言っている。
僕も鋳物やったり自分のツリーを作ってもらって削ってるが、
決定的に違うのは大神戸共榮圈の部品は量産を主眼において作っているということ。




このホイール、径が14インチしかないんだ。
吊るしのハーレーにくっ付けても小さくてどうにもならないくらいの小径。
ところがこれが
この車両に付いたらどうだろう?
このホイールが使えるようなバイクはそう多くはない。
むしろ少数派だろう。
部品は売ってもまるで儲からないよ。

右から左に動かせば儲かるかもしれないけど、
自分で作って売ってたら
本当に儲からない。
Inuchopperのタイマーカバーも牛の鈴も、みんなに好きになってもらって
だから僕もとても張り合いがあって
必死と言う感じで一生懸命作ってて
買ってもらえて
でも、これではとても生計を立てて行くことはできない。
でも自分のバイクのために新しい部品を作りたい。
みなさんが良く知ってる通り
とても未熟な技術と要領の悪いやり方で作っていくんだ。

そしていつか僕が死んでバイクが残った時、
部品が外されて誰かの手に渡った時に下手クソでも恥ずかしくないものを作りたいって
いつも思ってるんだ。


儲かりもしない。
作るのも本当に大変。

じゃあ何のために?
ここで彼が答えてくれている。


自分のわくわくドキドキの自己満足の為に

誇りの為にやっていくしかないんですよね。

以下は彼のブログからの抜粋です。








皆さんに知ってもらいたいのは2000万級の機械を使い

これだけ大変な時間が掛かる作業をしてるという事。

皆さんにお渡ししてる単価ではとても人件費は出ないという事なのです。



よく儲かってるとか言われるけど

そういう人はどれだけ浅はかなコトを言ってるか気付いて欲しいんですよね。



雑誌等含めて

正当な価値観の無いこの国じゃ物創りは衰退の一途を辿るのを危惧している。





昔のもの高値で買ってただ付けて 「リアル」 とか書いてる雑誌って終わってる。。


夏合宿04

そうそう、今年一番夏らしかったのは静岡。
本当に気温も高かったし、プールやったり水浴びしたり、犬を泳がせたり
スイカやビールをご馳走になってまるで夢みたいな2日間だった。
コウバ長は大きい。
180センチ以上あるな。
仮に前使っていたシートを乗っけて座ってる。
シート外して着座位置を下げて座ってみる。
身長の違いは乗った印象に大きく影響するね。

この人も乗ってみる。
エンジンが大きく見える!
それだけキツキツに作られてる証拠。




隣のバイクを見たり。
いやあ、出来て来たなあ。

タンデムできるかチェック。
この日東海地方で最も暑苦しいタンデムの図。

タンクの高さを微妙に変えてチェック



視点を下げてまたチェック。

キャップももう決めないと。

これで45ミリ

これはノーマルのカムキャップのサイズ。

こんなのも
いや、いくら何でも大きすぎる。

AKO号にも乗せてみる。


この時オイルタンクは段ボールで出来てる。
これを鉄に置き換えていく作業。


トラッカーだからハンドルが広いね。

だんだんタンク前側の位置が上がってきた。
この方がタンク下側のラインとフレームとエンジンの関係がきれいに見える。
マウント位置も後ろへ。
この時は「この位置最強!」って思ったけど、
もう少しだけ前がいいかな。
ステムとタンクの間が開き過ぎて見える。
この辺はフロントエンドが決まってからもう一度検討。
プールから上がって椅子に座って評議委員会。

ああでもないこうでもないって言ってるうちに日が傾いて来た。

楽しかった合宿もそろそろお開きだ。
いや、今写真見てて思った。
やっぱタンクはこの位置でいいのかも!




今度見る時はさらに進化してるんだろうな。

パブロフは帰っちゃってるかな。
さて、バイクを積んで、つけ麺をいただいて、
パブロフの晩ご飯も済ませて、

トラックにバイクを積むと必ず帰りに雨に降られるんだ。
この日も帰りは大雨だった。
マフラーは真っ赤に錆びちゃった。

ガレージの前で手を振る2人
ありがとう!
さようなら〜〜!

夏合宿の回おしまい
Ako夫妻、コウバ長、ホントにお世話になりました。