Saturday, August 17, 2013

お盆にはあの世からナツが帰って来たらしい。

さて、今日は作業記録でもないし、ショーの記録でもないお話。

世間はお盆で大変だったみたい、僕ももちろんお盆は大変だ。
僕は特定の宗教を信仰している訳ではないけど、やっぱりお盆はおじさんもおばさんも、ナツも帰って来るような気がしてるし、お盆の数日は暑い東京から避難して山の家に行って来た。


夜、真っ暗な山の中で犬の散歩をしてたら、突然後ろからナツが来たような感じがして、
それも僕だけじゃなくてその場にいた全員が同時に感じたからすごくびっくりした。
不思議なこともあるんだなあ。


山では家というより小屋みたいな建物の大掃除やって、伸び過ぎた木の枝を切って、小さなツリーハウスを解体して釘をみんな抜いてドアやトイレを直して、腐ったデッキの板を踏み抜いて、舌打ちしながら張り替えて…

普段自分が半分も出していないいろんな力をフルに使って暮らすのは楽しい。

水道だって古い鉄管にサビが詰まってしょっちゅう分解掃除が必要だし、
壁や柱もいつも補修や手入れがいるし、
高いところに登ったり、床下に潜り込んだり、
少しだけある在庫のパイプや配線なんかを工夫して組み合わせてなんとかトラブルを解消して、ホントに朝から晩までいろんなものを直したり掃除したり。

僕はそういう損なわれつつあるものをなんとか直しながら使うのが好きみたいだ。

そして何より山では携帯が圏外なんだ。1キロくらいの市街地まで降りて来るとFaceBookを見たりできるけど、たまには電話も何も通じないのも悪くないよね。

年に数日くらいそいういう20世紀的な場所に身を置いて、古い機械を修理したり、木や鳥や草花みたいな自然の造形に囲まれた場所でバイクのことを一度頭から追い出しておくと、新鮮な気持ちで改造に取りかかれる気がする。

写真だって一枚も撮らない。
「心に焼き付けろ!」だ。
シャッターを切った時に気がつかなくて、あとで見て気がつくって言うのは
ある意味では目が死んでる状態。
もちろん構図や光の加減なんかは見てるのかもしれないけど
やっぱり「ここでしか見れない!」という集中力に敵うものはないと思う。

わからなくなったら写真見て答え合わせすることも多々ある俺が言うのもなんだけどさ。
やっぱり記録を写真に頼ってはいけないと思うんだ。
記憶するってすごく大事で、記録と記憶は違う。
特に造形するとき、バイクを作る時は、機械的に記録してコピーを作るより、記憶したものを頭の中で再構成する力の方が
遥かに必要だし役に立つ。

少々脱線しちゃったけど、僕は写真に対してはそういうことを考えてる。

帰ってからも全身筋肉痛だけど、今日からバイクを作るよ!


後2週間でハイスロかあ…
本当に時間が矢のように過ぎて行くなあ。
夏の合宿では本当に久しぶりにS太郎君がスポーツスターに乗って会いに来てくれた。
もう17年も乗ってる愛機。
家でのおっぱいシャツの評判は大変悪いそうです。

パブロフは広い玄関に上げてもらって
快適に寝てた。




僕もその横に寝かせてもらった。

朝からひんやりした床に転がる犬。

コウバ長

下手クソな溶接でボコボコになったフェンダー。
今までフラットバーでとりあえず幅を広げてたんだけど
これを薄い鉄板に入れ替え。
熱をかけ過ぎたり溶かしまくって穴だらけの凸凹のお気の毒としか言えない状況になってしまった。

2人が溶接のやり方やハンマーの使い方をいろいろ教えてくれたおかげでなんとか
左右がくっついた形にして帰ることができた。
しかしTIGは下手クソなりにもすごく快適
スパッタも出ないし毒のケムリだって出て来ない。
最後ばたばたしてて掃除したり、溶接棒のかけらを拾って来なかったことに
帰り途ではっと気がついた
AKOさんごめんよ〜〜〜〜!


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