Saturday, November 28, 2015

自宅で作るスポーツスターのボルトオンハードテール その19 横浜ホットロッドカスタムショーに出します!

はい、またお目にかかりましたね
この、毎日のように更新してる製作記なんですが、

どうやら締め切りがあるんです。

こわいですね、おそろしいですね。
これに間に合わないと、あなた、それはもう大変なことになるんですね。

その締め切りはね、横浜のホットロッドカスタムショー
港ヨコハマで、ながいながい歴史のあるショーなんですね

そしてこのバイク、AKO MCの赤穂さんと2ブース並びで展示なんです。

そしてまあ、テーマはダートトラック
手持ちのバイクをダートトラッカーに改造した草レーサー。
なんかよくわからないですね
自己満足なんですね。



さて、場所は060と061の2ブース
まあ小さい小さいブースですね、
これで2メートル×5メートルなんですね





今年も"Shizukani"これ、静かにってことなんですね
電車やバスでしずかに、しずかに来てビール飲んで帰って下さいね
それでは、会場でお会いしましょう
サヨナラ
サヨナラ
サヨナラ


アイアン For Sale 情報デス

Tapo's coffeeのブログから転載します

1972 XLH CH風 公認リジットです。 カスタムはDELUXIEさんでフルカスタム、セルを外してオイルタンクなどをCHの物にしております。
車検はただいま切れております。希望価格プラスで取り直して納車も可能です。
調子良く走る、止まるは問題ないです。

価格80万円。詳しくはtapos1979@gmail.comまで。
だそうです。

アイアンが欲しい人いかがでしょう


以上転送でした。

Friday, November 27, 2015

自宅で作るスポーツスターのボルトオンハードテール その18 サドルを縫う

今回はなるべく自分でできることはやる方針で
タンクの溶接はAKOさんにお願いしたし、
ハードテールの部品は碧南の工場長にお願いしたんだけど
あとは極力自分で作ることにしてる。
もちろん鉄鉱石から鉄を作るようなことはしてないけど
「自作派」を名乗るなら基本的な作業は自分で一通りやりたいじゃん。
今回の自作はシート。僕にはシートのプロフェッショナルの友達がいるし、仕事も文句の付けようがないから、普通にお願いするつもりだったんだけど
シートのベースに取りかかったのが遅いし、どういう仕様がいいのか全然決まってなかったんでどんどん後回しになっちゃったのがひとつ。
あと、このバイクが完成したら時々は今まで使ってた白黒のコンビを使いたいので
新しくシートをお願いするのは贅沢かなって気持ちもあった。
でも、いろいろ理由を付けてても、一番は自分でやってみたかったってこと。
ショーに出すバイクのシートなんだからふつうはプロにお願いするけど、まあいいじゃん。
恥かくのもオレだしさ。
塗装やパテも例によって自分でやってるんだ。
コストもかけられないし、自分のリクエストをうまく伝えられずに、出来て来たのが
気に入らなかったらもう一度やり直してもらいたくなるかも知れないし、でもきっと気が弱いからそんなこと言えないし…

ということで今回も自家塗り。
前からちょっとずつやってたら計画的に終わるだろ?ってのはあまりにも正論。
僕の仕事は大変不定期で、来るときは来るし来ない時は何日も丘の上に立ってマンモスの影を探すような、言わば狩猟と採集の生活なので農耕民族的なコツコツ作業がなかなか通用しない残念な状況なのである。

ネツオのところで切らせてもらった鉄板のヘリを曲げてフラットバーを補強に入れて
スプリングの付け根にナットを溶接したサドル
ちょっとへんだけどまあ気にしないでおくんなさい。
ヘリに穴をあける。
こういう時僕はまず測ったりしない。
理由は面倒くさいから。
そしてきちんと留める場所を選べば自然と左右対称になるから。

フリーハンドでボール盤を使って穴をあけるんです。
もちろんポンチで目印は付けるよ





ウレタンは去年の残りを切ってボンドで貼る。

ボンドは箱に「べと付かなくなるまで」って書いてあるがこれは絶対守った方がいいよ
べと付かなくなるまで乾かして圧着したら
洗濯バサミで抑えたりしないでもきちんと付く。

こんな感じ

その上にもう一枚貼る



削り過ぎた分はボンドで足してまた削る




 裏はこんな感じ
切り返しの部分を採寸して紙で型紙を起こして…

今回は豊田君にもらった裏の裏まで本革が使ってある高級ソファが壊れた時に、動物の皮を剥ぐみたいにくるくるっと剥がして取っておいた革。
こういう物が溜まると家がどんどん汚くなるよ。


だいたい一回り大きく切り出したら
表どうしを合わせてミシンで縫い合わせたら

こんな感じになる

これでサドルを包んで、リベットで留めると

こうなる。
イメージは出来た瞬間から中古のシート

ピリオンパッドは合わせるための仮。
これも革で縫うのである。


何をするにも時間がかかるなあ…


続く






Thursday, November 26, 2015

自宅で作るスポーツスターのボルトオンハードテール その17 タンクの上側をつくる。イメージソースを研究する。

今回のタンクはこれ。
絞り込みや超ナローな感じはあまり考えずに、
タンクの高さを抑えてトンネルも出来る限り深く低重心。
容量もある程度ある機能を重視したんだ。


下の折り目は?やっぱちょっと絞りたくなっちゃうんだよねえ。
FRPタンクとかも下から30ミリくらいのところで絞ってあるんだって。
ツッチー先輩が持ってるFRPタンクを写真撮ってディテール送ってもらったり
アレックス先輩に名古屋でカッコいいバイクの写真撮ってもらったり
これもカッコいいよねえ
スポーツタンクのナロー用ってのを去年買って持ってたのを半分に切って間に
鉄板を挟んで広げたんだ。

スポーツスター用だから肩のところがとんがってる。
そこをハンマーで根気よくコツコツ叩いて凹ませた。
かどのところが銅の鍋底みたいになってるくらい
叩いて叩いて叩きまくって
でも強くじゃなくて少しずつ整形しながら


でもさ、シルエットは柔らかくしたいけど側面のスポーツスターらしさは残したい。

この側面のところね
よく見るとみんな少しずつ違う。
共通点はトンネルが深くて、タンク前のラインがストンとまっすぐめに落ちてる。

 ちょっと丸みがあるのもあるし

多少シャープなのもある。


デカールでシャープさが強調されるよね。

Buddy Cycleの福田さんのタンク、今回かなり意識した。
水平でトンネルが深くてスポーツらしさもある。

いわゆるKRタンクはFRPのレプリカも出てるらしいんだけど
コックの位置とかメインフレームの角度とか
そのまま犬号には合わない感じもするし、
載せたら載せたでぜったい直したい部分が出来て来るはずなので作ることにした。

で、出来たのが一番上の写真のやつ。
ただ、作ったはいいけど上と下の接合に大変問題がある。
そこで今年の横浜で一緒にバイクを展示する
AKO MOTORCYCLEのアコウさんに溶接をお願いした。
宅急便の発送ギリギリまでゴシゴシやっててもうバタバタでさ、
あると思ってた段ボールは資源回収に持って行かれてて、
仕方ないので犬小屋に一年ぶら下がってタンクの素材が
きたな〜い段ボールに押し込めて宅急便の基地に持って行ったら
お兄さんが言葉を失ってた。
本当にすみません。
さて、次につづく…


自宅で作るスポーツスターのボルトオンハードテール その16 タンクのトンネル素材の使い方

もうひどいことになってる。
夜はこの横にサーマレスト敷いて寝袋で寝てる。

下に置いてある今までのタンクと比べると背の高さが低くなった。

いつものライトは足を作り直してステーもネックギリギリまで寄せた。
一度ステーを外しちゃったから
リベットで留め直してる。

真鍮の色が気になったら黒く塗っちゃう

さてタンクを作ったら底を貼らないといけない。
今回のタンクの溶接はAKOMCのアコウさんがやってくれることになった。
本当にありがとうございます。
なるべくピッタリ合うように下準備をしておかないと…

トンネルとタンクの上だけの部品はガッツクロームとかで売ってるアレ。
タンクのトンネル素材って鉄板がぐるっと折ってあるやつなんだけど
どうやってタンクに合わせて切っているか説明しよう。


洋服を作るのと同じ、
トンネルを突っ込んでおいて余った空間を紙で埋めてその形に紙を切る
これをトンネルにテープで留めてヘリをマーキングして切り取ると

こんな感じになる
折りたいラインを切断用のサンダーで軽ーく擦って
折れやすく折り目つけておいた。
折る時のきっかけになるだけなんで、深く削らないようにね

今回はL字のアングルに挟んで

クランプで固定して

ぐいぐい曲げた

でも普通に万力で挟んで少しずつやった方がきれいだった


こんな感じに出来る。


トンカチで叩いちゃったけど、もっと根気よくやればキレイにできるよ。

削り過ぎるて足りなくなるとちょっと溶接で足したり、高価なタンクのトンネル素材を
また買わないといけないから
かならず少し大きめに切って削って合わせてる。
僕は計測は苦手だが、擦り合わせは好きだから。
この裏には取り付けのナットとタンクのバングスの穴を開けて
溶接をお願いします!


Sunday, November 22, 2015

スポーツスターのボルトオンハードテールを自宅で作るやり方 その15 去年の今頃の方が圧倒的に作業が進んでたという事実。

ハロー!まだ音が出せない日曜の午前中いかがお過ごしですか?

Kのレーサーを意識した(パクった)ボルトオンハードテールを作ってリメイク中の犬号。
基本的に去年の外装をそのまま使って、リアのハードテールだけを新設する予定だった。
でも作業してるとどんどんKモデル、いやレーサーに近づけたくなってきちゃうんだ。
まずリアフェンダーはアルミのものに。
泥さえ避けられたらいいので軽くて塗装もいらないアルミ製で。
タイヤとのクリアランスは使いかけのガムテームを横向きに詰め込むくらい。
これでモトクロスタイヤも入れられる。
テールも薄いアルミのフェンダーには耐えられそうもないので
サイドナンバーに。
ハンドルは今使ってるのよりさらに引きが大きくて幅の広いやつ。
ガッツクロームの渡辺さんが奥から出してきて見せてくれたのが気に入って
これを少し背丈を詰めて、手前に引いて使う予定。
これが去年の11月12日
今の僕よりずっと進んでる エライぞ!去年の自分!
そしてこちらが現在の犬号
フロントタイヤもリア周りも変わってフォークもさらに短くなって
よりレーサーらしくなってきた。
ヘッドライトは思いっきりステムに近づけたのでこれはかなり気に入ってる。
一番の違いは、これは自己満足なのはわかってんだけど
「車体に対してエンジンが大きくなってる」ってこと。
見た目のバランスでエンジンでっかくなってない?
車高下げたりタイヤにボリュームを持たせたりしてそう見えるように
してある。

今回、犬号のテーマはHot rod的なバイク
エントリーのカテゴリーにもホットロッドって書いちゃった。

これは実際は1996年のバイクをデチューンしちゃってるんだけど、
1956年あたりのバイクに新しいでっかいエンジン積んでパワーアップしてるような
少々プアな車体に速くて排気量のデカいエンジンのバイクをイメージしてる。

今年は騒音問題があってどうしても手作業に頼る部分が多いので
進行スピードが遅くなってる。
あとね、疲れるんだ。年齢かなとか思ってたけど、ヤスリもノコギリも削り作業も
実際は背中も肩も全部使ってやる作業、けっこう疲れるんだよね。

これからシートのウレタンを貼って革を縫って
おそらく搬入の前の日までなにかやることがあるはず。
今回僕はベンダーじゃないけど
BORN FREEのTシャツを持って行くので買って下さい。
よくある公式のもいいけど、僕の用意したの別バージョンもあってこれはかなりいいよ。
あとは鋳物、タンクデカールなんかも持って行きます。
会場にあるON ANY SUNDAYのお店に犬商品は全種類置いてあるので
そちらでも買えます!
さあ、今日もゴシゴシ始めよう!





ポーツスターのボルトオンハードテールを自宅で作るやり方 その14 鉄板からサドルのベースを作る。

日が沈むのは早いし寒いし
ちょっと大変な季節がきました。
自分でやるから自作シリーズ、去年はパテと塗装にチャレンジして大変な目に遭いました
今年は鉄板から切り出すサドルと自分で縫う本革シート
ま、どうしてもダメだったら買ったの付けちゃうかも知れないけどね。


またしてもバイクを積んで、ネツオのところにお邪魔する
前の日にボール紙でサドルを作っておく
先は折るからすこし大きめに丸く作ってみた。



ネツオのところにはよく切れる懐の深いコンタがあるのです。
いつもお世話になりっぱなしなんだ。

いつもコンタを使い始めてあっと思い出すのは、コンタさえあれば思い通りに切れる訳じゃないってこと。
輪郭線をピッタリにカーブをトレースするのはけっこうコツがいるんだ。
それを思い出したらもうオッケーなんだけどさ。


切ったシートベースを持って帰って
立体的に折ったり叩いたり。

まずは万力で外周をぐるりと
前側は下向きに、サドルの後ろは上向きに折る
この後これを叩いて伸ばしていくんだけど
これが結構うるさい
そりゃトンカチで鉄板を叩くんだから静かなわけないよね
鉄板が曲がって伸びるくらい叩くんだぜ。
そこで車にトンカチ数種類と当て金になりそうな鉄の塊を積んで
流浪のシート叩き師となるのである。
広い駐車場で叩いて叩いてマクドナルドでコーヒー買って駐車場で叩いて…
「音の出る作業をうちでやってもいいですよ」なんて
言ってくれたLuckyJohnのヨシナリさん、ありがとうございます!
本当に来ちゃうかも知れないのにそんなに親切に声をかけて頂いて
本当に嬉しいです、ありがとうございます。


叩いたり曲げたり
先端だけは切れ目を入れて余ったところを重ねて溶接する。

時々載せてみて確認
大きく逆反りしたり歪んでいてるところをまた万力で直して、
ウレタンの貼りやすさを考えながら
左右対称になるように。

打痕がどうしてこんなブツブツになっちゃったのか
わかってるんだけどさ。
手順としてはこの後スプリングを留めるためのナットを付けて
割れないように補強をして
革を固定するリベットのための穴を開けてベースそのものの作業はおしまい。


その後は裏に革をリベットで留めてから
ウレタンを貼ってから整形して
上の革を貼って針穴にそって手で縫う。
ではまたね!