Friday, November 6, 2015

自宅で作るアイアン用のボルトオンハードテールの作り方 その3

 
このバイクはエボのスポーツスターなんだけど
フレーム的ににはすっかりアイアンなので
エボ乗ってる人の参考にはならないと思う。
しかしながら、この写真に写ってるくらいのスペースと100Vの電源とやる気があれば
このくらいの作業は出来ることは知っておいて損はないだろう。

ま、こんな状況でやってるわけで。
おしゃれなガレージでもなけりゃカッコいい革ジャンもない。

生活苦ではないが、贅沢してることは特にない。
僕にとってはこういうことが出来るのが一番の贅沢です。


向こうの火鉢の中にはメダカが育っている。
なんというか
ファッショナブルなガレージではない。

通行人のヒマなじいさんが話しかけて来たり、隣人が苦情を言いにくいように
道路側の開口部を完全に車で塞いで狭い作業スペースをさらに狭くして使ってる。

真横にスペースがないからちょっと一歩下がって確認とか出来ないんだ。
これが後で大変なことを見落とし、作業を全部やり直しの原因になるとは
誰が気が付いていただろうか…。

さて、伏線はそのくらいにして作業にはいろう。
今回使うのはこれ
市販のボルトオンハードテールから頂いたアクスルプレート部分

これは若輪童の奥本さんからもらった品物


使うのはここだけなので
アクスルプレートとパイプをピッタリ重ねて同じ寸法にパイプを切っておく。

元はこれ
ちと長めであまりリアが下がってない車高高めのリジッド。

溶接して合せちゃう

こうやっておけば左右同じ寸法のパイプを切れば対称に作れるでしょう?

アクスルの位置を決めるのだが、この穴はかなりバカ穴で
チェーンアジャスターが入るようになってる
さらに元からあるチェーン引きはまるで使えない位置。
チェーンは押すより引きたい派の僕はここでしばらく考える…。

アクスルプレートの裏側から純正みたいに
引いたら目立たないし引ける!
試してみよう。


高ナットを用意する
高ナットの中はリューターで擦っておく。

この辺の位置決めは
落ち着いてアクスルの溝と平行に。

高さを合わせるために一カ所削って薄くする。

仮に付けてスムーズに動くかを確認する。
しかしこのプレート、どんな折檻を受けたのか
裏側がボコボコになってる。
チェーン側でもないのに何をされたのか…

こんな風に付く。


上側はこんな感じ
最後に潰しパイプ風だとか、鋳物風みたいになにかするよ


下はこんな感じ。
厚みは6ミリで作って最後に箱構造にしてぐねぐねしないようにする。

こんな感じに組める。
けっこう短くなってる。
ただ、ロング用のリジッドだから
パイプの挟み角度が尖ってる。
多分50°くらい。
例えばショートなハードテール、
リアタイヤがフレームにくっつくくらいのだと
64°
アイアンのレーサーで53°
数値が小さいほどロングになる。
そのままでは下のフレームに付かないので
内側に曲がる部分で少しひねって下に向けて
合わせ目の角度をきちんと揃えて
こうやって溶接する予定である。
僕はこういう合わせは結構得意なのだが

近所の迷惑にならないように
一度室内で(室内で!)削ってまた外に出て来て合わせる。
出たり入ったり付けたり外したり。
この辺の能率の悪さが本当に腹立たしいが
ここでやる以上仕方ない。

でも、だんだん形になってくると
どんどん楽しくなってくる。
手順は綿密に考えてきたので
あまり次の作業に悩むことはない。

ただ、高さや角度は
何度もジャッキを上げ下げして
組んだり分解したりを繰り返しながら確認。
時には写真を撮ってパソコンの資料と確認することもある。

今回はちょっと急いでたからあまり確認出来なかった





だいたい揃ったあたりで日が暮れて時間切れ
散らかった地面を片付けて



仮止めを眺めて夜になる。

この日はここまで。
バイクに乗りたい。


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